クライマックスシリーズおよび日本シリーズにおける 誹謗中傷検出システムの導入について

クライマックスシリーズおよび日本シリーズにおける 誹謗中傷検出システムの導入について

 

クライマックスシリーズおよび日本シリーズにおける
誹謗中傷検出システムの導入について

英Signify Group社のAI誹謗中傷検出・通報支援サービス            「Threat Matrix」を活用

 

 日本プロ野球選手会(会長:會澤翼)は、「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」、「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」および「SMBC日本シリーズ2025」にて、試合に出場する選手を誹謗中傷から守るために、誹謗中傷検出システムを導入することをお知らせいたします。

 

【実施概要】

対象試合 :「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」

      「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」

      「SMBC日本シリーズ2025」

対象者 :対象試合の出場登録選手

目 的:誹謗中傷行為を減らし、選手が安心して競技に集中できる環境を作ること。

方 法:SNS上における投稿のモニタリングを行い、誹謗中傷に該当する事案を検出し対象者ごとにリストアップ。SNS運営元への通報・削除要請や、NPB球団との情報共有、ダイレクトメッセージ(DM)への対応、発信者情報開示請求や刑事手続に必要な証拠保全も行い、被害者へのサポートを迅速に行う。誹謗中傷が選手の家族に及んだ場合には、家族に対するサポートも行う。

 

 日本プロ野球選手会では、昨今のオンライン上での誹謗中傷の急激な増加をうけ、選手が安心して競技に集中し力を発揮できるよう、誹謗中傷の抑止や関係各所との連携、啓発活動に取り組んでまいりました。その一環として、誹謗中傷対策を更に強化すべく、クライマックスシリーズおよび日本シリーズの全出場登録選手を対象とする誹謗中傷を網羅的に検出するシステムを導入することといたしました。

 この取り組みでは、英国に本社を置く Signify Group の AI を活用した誹謗中傷検出・通報支援サービス「Threat Matrix」を活用いたします。日本語を含む42の言語と絵文字に対応し、主要なSNS上での選手に対する投稿を監視し、誹謗中傷に該当するような不適切な投稿を自動で検出・特定します。検出・特定はすべて公表された情報から行われ、SNS各社への通報や削除申請、NPB球団との情報共有、ダイレクトメッセージ(DM)への対応、必要に応じた証拠化・関係機関との連携・支援を通じて、迅速な対応と再発防止を図ります。同システムは「FIFAワールドカップカタール2022」「ラグビーワールドカップフランス2023」といった国際大会や、女子テニス協会(WTA)と国際テニス連盟(ITF)のシーズン横断プログラムなど世界規模のスポーツイベントを中心に数多くの導入実績があり、英プレミアリーグ・アーセナルFCでは導入後SNS上でのチームへの誹謗中傷の検知件数が90%減少したという事例※1も報告されております。

  日本プロ野球選手会は、選手と、危害が及ぶ場合にはその家族を誹謗中傷から守ることで、選手が安心して競技に集中できるよう今後も日本プロフェッショナル野球組織(NPB)および12球団等関係者と連携し対策を続けてまいります。

※1 https://www.arsenal.com/news/24-supporters-banned-abusive-behaviour

<本プログラムのイメージ>

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「エイブル トライアウト2025」チケット販売のお知らせと、観戦者のSNS投稿ガイドラインについて

「エイブル トライアウト2025」チケット販売のお知らせと、観戦者のSNS投稿ガイドラインについて

 一般社団法人日本プロ野球選手会(理事長:丸佳浩、以下「選手会」)が主催する「エイブル トライアウト2025〜挑め、その先へ〜」の観戦チケットの販売についてお知らせいたします。

 また、参加選手のプレーを多くの方に見ていただきたいという考えのもと、観戦者の皆様による非営利を前提とした個人のSNS投稿を原則自由といたします。他の観戦者への配慮や、社会的なルールは遵守いただきつつ、ガイドラインへのご理解・ご協力をお願いいたします。なお、選手会は選手やそのご家族等への誹謗中傷対策について、当イベントにおいても継続して取り組んでまいります。

【開催概要】

開催日:2025年11月12日(水) 予備日:2025年11月13日(木)

※予備日当日が雨天の場合は、室内練習場にて実施

10:00〜 シートノック開始予定

10:30〜 シートバッティング開始予定

 

【チケット販売情報】

販売期間:2025年10月10日(金)12:00 〜 11月12日(水)シートバッティング終了まで

販売サイト:モアチゲット

チケットに関しての詳細:https://jpbpa.net/fantomo/tryout2025/

※チケット販売サイトは販売開始時刻とともにオープンとなりますのでご了承ください。

※デジタルチケットのみの販売となります。紙チケットの販売はございません。

※「モアチゲット」のサービスへご登録をいただく必要がございます。

※当日券についても、本サイトからご購入いただけます。

※決済はクレジットカードのみとなります。

【雨天中止の場合】

11月12日(水)が中止の場合

11月13日(木)に振替開催となり、12日(水)のチケットはご利用いただけます。また、希望者には払い戻しをいたします。振替開催分のチケットは、11月12日(木)13:00よりモアチゲットにて販売します。

11月13日(木)も中止の場合

天候やグラウンド状況により当日の開催が難しい場合は、室内練習場で実施に変更します。室内開催時は一般観覧不可となります。

※シートノックの終了をもってイベント成立とし、シートノック終了前に雨天等で中止が発表された場合は払い戻しを行います。シートノック終了後の中止発表は払い戻し対象外です。あらかじめご了承ください。

【エイブル トライアウト2025におけるSNS投稿ガイドライン】

推奨ハッシュタグ

 #エイブルトライアウト2025

 

可能なこと

  • 私的利用範囲内での参加選手※1の写真・映像の撮影
  • 非営利の写真投稿、1打席単位での動画投稿※2
  • ライブでの音声配信・テキスト実況
  • 自席範囲内での一脚およびカメラ本体から全長約30cmまでのレンズ等撮影機材の使用※3

 

禁止行為

  • 全編や長時間の映像公開(ライブ映像配信※4・動画投稿)
  • 球場内での三脚・脚立・自撮り棒の使用
  • 自席外や通路・階段等共用部分の占有
  • 本人の同意なく他の観戦者のプライバシーを侵害する行為・迷惑行為
  • 係員・警備員の指示に従わない行為※5
  • 参加選手およびその家族など関係者への誹謗中傷行為(SNS等オンライン上の投稿を含む)※6
  • 事前申請のある報道機関および主催者の認定事業者を除いた法人による撮影行為

※1 参加選手を除くサポートプレーヤーや運営スタッフ等を主対象とした撮影・投稿はお控えください。

※2 収益化(有料配信・スポンサー付き投稿等)および主催者・運営関係者の権利を侵害する投稿は認められません。投稿の責任は投稿者にあります。

※2 本ガイドラインでいう「投稿」は、SNS等のサービスでの写真・動画の公開行為全般(トライアウト中・後を問いません)を指します。ただし、動画のライブ配信は本ガイドラインにより禁止となっています。

※3 係員が危険・他の観戦者の視界を遮ると判断した場合は基準内でもお控えいただくことがございます。

※4 遅延を伴うディレイ配信も禁止です。

※5 悪質な場合は球場からの即時退出を求める場合がございます。払戻しは行いません。

※6誹謗中傷行為を含むガイドライン違反行為が確認された場合、今後の選手会主催のイベントやトライアウトなどへの入場・参加の禁止処分を課す可能性があります。

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「ドリームキャッチプロジェクト」支援対象児童募集開始のお知らせ        

「ドリームキャッチプロジェクト」支援対象児童募集開始のお知らせ        

 

 一般社団法人日本プロ野球選手会(理事長:丸 佳浩、以下「選手会」)では、ひとり親家庭および児童養護施設で生活する児童を対象とした野球振興事業「ドリームキャッチプロジェクト」を2020年に発表(2021年度から支援を開始)し、これまで5年間で97名の児童に支援を行ってまいりました。6年目を迎える2026年度も支援対象児童の募集を開始いたします。

 本プロジェクトは、野球の競技人口が減少している現状を改善するために、野球用具の提供や奨励金の支給等を通じて、「野球への興味を持っていても、経済的事情により興味があっても野球をプレーすることができない、夢をあきらめざるを得ない子どもたちを支援できないか」という現役プロ野球選手たちの声から生まれた支援事業です。

 応募に関する情報は、選手会公式サイトの「ドリームキャッチプロジェクト」特設ページに掲載しております。

 

 事業名:ドリームキャッチプロジェクト

 対象:野球・ソフトボール経験を問わず、ひとり親家庭および児童養護施設で生活する児童 

 内容:【1】バット・グラブ・シューズ等の提供 【2】年間3万円の支給×3年間の奨励金の支給

募集人数:現小学校3年生 24名(2026年4月に小学校4年生となる生徒)

応募方法:選手会公式サイト内の「ドリームキャッチプロジェクト」特設ページに掲載(https://jpbpa.net/lp/)

募集期間:~2025年11月17日(月)必着

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「エイブル トライアウト2025〜挑め、その先へ〜」の開催について

「エイブル トライアウト2025〜挑め、その先へ〜」の開催について


 一般社団法人日本プロ野球選手会(理事長:丸佳浩、以下「選手会」)は、本年より新たに選手会が主催となって実施するプロ野球12球団合同トライアウトにつきまして、株式会社エイブルホールディングスから協賛をいただき、公式名称を「エイブル トライアウト2025〜挑め、その先へ〜」に決定いたしました。あわせて、開催日と会場も決定いたしましたのでお知らせいたします。

開催日:2025年11月12日(水) ※10時30分からシートバッティング開始予定
予備日:2025年11月13日(木) ※予備日当日が雨天の場合は室内にて実施

会場:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

 昨年まで日本野球機構(NPB)と共同で実施してきた12球団合同トライアウトについて、これまで参加してきた選手からの強い要望の声を受け、選手たちのセカンドチャンスの機会を守るべく、このたび選手会が単独で継続開催することとなりました。
 「エイブル トライアウト2025〜挑め、その先へ〜」は、戦力外通告を受けた選手やNPB復帰を目指す選手に再アピールの場を提供するとともに、プロ野球を離れた後のセカンドキャリア支援を見据えた新しい取り組みです。社会的な意義を持ちながら、同時に選手・ファン・関係者が一体となって“次の挑戦”をサポートする舞台となります。

 また、選手会が運営するファンコミュニティ「ファントモ」(https://jpbpa.net/fantomo/)では、メンバー特典として本トライアウトに関連した特別企画を予定しています。

 観戦方法、ファントモメンバー特典の詳細などにつきましては、決定次第、順次ご案内いたします。

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令和7年理事会および臨時大会が行われました

令和7年理事会および臨時大会が行われました

 

 7月23日(水)、選手会は令和7年の一般社団法人の理事会および組合の臨時大会を大阪市内のホテルで実施しました。

 12球団から41名の選手が参加し、現状の球界の問題点や解決の方向性についての議論を行うこの大会では、選手会として具体的な被害の掌握と対処を継続している誹謗中傷の問題について、今後について新たな調査等を含むアクションプランも提示され、出席選手による意見交換を行いました。

 また先般、ファームを3つの地域に分ける再編を行うことが発表されたことを受けて、選手会としてのファーム組織のあり方、一軍を支える裾野としての現状についても話し合われました。ファームのあり方は、将来的に一軍の球団数も増やしていく等の球界の未来ビジョンとも密接な関りがあり、この議論なしにファーム組織だけが肥大化していく構造についての懸念も示されました。

 年々、厳しさを増す暑さ対策についての現状も共有、観客の方々や選手、審判に健康被害が及ばない観点での対策の重要性を確認しました。

 また、6月に実施し数多くの方にご協力いただいた「審判制度に関するアンケート」の結果を選手に報告、ファンの皆様の声をもとにした議論を深め、こちらの結果報告書につきましては近日中にファントモサイトに掲載予定です。


<参加選手>
巨人︰丸佳浩 大城卓三 戸郷翔征 吉川尚輝 泉口友汰
阪神:中野拓夢 大山悠輔 森下翔太 石井大智
DeNA︰大貫晋一 桑原将志
広島:會澤翼 堂林翔太 野間峻祥 大瀬良大地 矢野雅哉
ヤクルト︰清水昇 木澤尚文
中日︰藤嶋健人 清水達也
ソフトバンク:周東佑京 近藤健介 柳町達
日本ハム:松本剛 清宮幸太郎
ロッテ:中村奨吾 小島和哉 中森俊介 寺地隆成 山本大斗 藤原恭大
楽天:田中和基 早川隆久 村林一輝 宗山塁 
オリックス:若月健矢 頓宮裕真 太田椋
西武:外崎修汰 田村伊知郎 源田壮亮

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「マクドナルド 野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」 募集開始のお知らせ

「マクドナルド 野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」 募集開始のお知らせ

 一般社団法人日本プロ野球選手会(理事長:丸 佳浩〈読売ジャイアンツ〉)では、野球振興事業の一環として「マクドナルド 野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」を実施いたします。

 本企画は、小学生世代における野球・ソフトボールの競技人口が減少している現状を踏まえ、各チームにより実施されている“体験会”をより魅力的な内容としていくための応援プロジェクトです。全国から公募により16程度のチーム・団体を選出し、各チームに現役プロ野球選手を派遣。野球やソフトボールの楽しさを、経験の少ない子どもたちに直接体感してもらうことを目的としています。

 当会では、選手から「野球振興につながるきっかけ作りに取り組んでいきたい」との声が高まっていることを受け、今後も野球・ソフトボールの競技人口を増やすための施策を継続してまいります。つきましては、下記のとおり詳細をご案内いたします。


事業名:「マクドナルド 野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」

協賛:日本マクドナルド株式会社

内容:現役プロ野球選手が野球・ソフトボールチームが主催する体験会に参加し、運営をサポートする。

派遣時期202512月7日(日)、14日(日)、20日(土)、21日(日)のいずれか

対象地域:全国47都道府県

派遣数16程度のチーム・団体(複数チームでの合同開催も可)

応募資格:原則、公益財団法人全日本軟式野球連盟、公益財団法人日本ソフトボール協会に登録のある学童のチーム・団体

応募方法https://jpbpa.net/project2022-01/

募集期間2025625日()~2025820日(

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審判制度に関するファン対象Webアンケート実施のお知らせ

審判制度に関するファン対象Webアンケート実施のお知らせ

 

昨今、 プロ野球の試合において判定を巡る議論が高まっています。

日本プロ野球選手会は、選手の声とともにファンの皆様からご意見を伺うべくファントモの一環として審判制度に関するアンケート(所要時間:3分程度)を実施中です。

皆様のご協力をよろしくお願いいたします。https://forms.gle/893fKYtNVJdJveTx7

アンケート集計結果の概要は、ファントモ公式サイト(https://jpbpa.net/fantomo/)で公開予定です。

なお、皆さまから寄せられたご回答の集計結果の詳細については、選手へ共有させていただき、また、今後の「ファントモ MEETING」等で取り上げさせていただく場合があります。

今回のアンケートの調査目的は下記のとおりです。

プロ野球における 「選手のための公平なジャッジ」、「ファンのための観戦満足度の高い試合運営」、そして 「審判にとって安全で健全な職場環境」 を実現すべく、競技と観戦体験双方の価値を一層高めるための提言に資するデータを収集することを目的とします。

アンケートを通じて、より魅力的な野球界を実現したいと考えています。

1.選手のために

正確かつ一貫した判定により、選手がルールに則って全力を尽くせる舞台を整えます。

2.ファンのために

判定への疑問や不公平感で観戦の楽しさが損なわれないよう、最後まで安心して応援できる環境を整備します。

3.審判のために

誹謗中傷の抑止と安全対策を強化し、審判が安心して判定に集中できる環境を確保します。

日本プロ野球選手会

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年俸調査結果を発表しました

年俸調査結果を発表しました

 

 当会では、昭和55年から、年俸について調査を行っております(S55からS62までは推定年俸)。令和7年度についてもこの年俸調査の集計・統計が出ましたのでご報告をさせていただきます。

 今年の調査結果では、会員支配下公示選手725名の平均年俸が、前年比4.1%(192万円)増の4,905万円でした。会員支配下選手の年俸総額は355億5,888万円となり、総額としては昨年の337億4,551万円(716名)を更新し過去最高となりました。
 リーグ別支配下公示選手平均はセ・リーグが前年比4.2%(205万円)増の5,128万円(359名)、パ・リーグが前年比4.2%(187万円)増の4,685万円(366名)となり、球団別支配下公示選手平均のトップは、巨人の7,800万円でした。
 全体の中央値(725人中363番目)は1,900万円(12球団中8球団が超)、リーグ別の中央値はセ・リーグが2,000万円、パ・リーグが1,900万円でした。

 近年、年俸や肖像権収入について球団の格差や人件費率(球団の売上に対する選手年俸総額の割合)の向上を課題として当会でも取り組んで参りました。

 昨年の平均年俸では、1位と12位の差が3,323万円という結果となっていましたが、今年は1位の巨人と12位の西武の差が4,056万円と格差が拡がる結果となりました。中央値でも、1位(巨人)と12位(西武)の差が過去最大となる1,400万円となりました。


 今後も球団の成長も支えつつ、選手が納得して契約できるように査定の明確化など、各球団選手会とともに交渉を継続していく所存でございます。

年俸調査結果はこちら

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写真・動画等の撮影および配信・送信規程についての当会の見解

写真・動画等の撮影および配信・送信規程についての当会の見解

 

 日本プロ野球選手会は、NPBが2025年2月1日より導入した「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」(以下「本規程」)について、ファントモ会員をはじめとする多くの野球ファンの皆様の声を受け止め、改めてNPBに対し、本規程の緩和・見直しを求める立場を表明いたします。


 当会は、プロ野球がファンの皆様の熱意によって支えられ、発展してきたと信じています。SNSなどを通じて感動の瞬間が共有されることは、ファンの皆様にとっての楽しみであると同時に、プロ野球の魅力を広く伝える力となっています。実際に、そこから新たなファンが生まれていることを、選手も日々感じ、感謝しています。

 こうした背景のもと、当会はすでに2024年9月および2025年3月と繰り返しNPBに対し、本規程の内容が他競技と比べても過度な規制ではないかとの意見を伝え、本規程の見直しを要望してきました。今後も本規程の緩和・見直しを求め、NPBとの協議を継続していく所存です。 

 また、北海道日本ハムファイターズが、ファンの声を尊重し「主催者が承認した場合」という本規程の文言に基づき、従来通りの運用を行っていた対応は、法的にも自然な解釈であり、ファン目線の柔軟な判断・対応であったと考えています。それにもかかわらず、同球団が方針変更を余儀なくされたことは極めて残念です。本規程の不明確な表現により、球団を混乱させ、このような状況を招いたNPB側にこそガバナンス上の問題があるのではないでしょうか。

 本規程では、「ボールインプレイ」時に撮影された選手の写真や動画を、試合中のみならず試合後も含めて投稿できないなど、非常に厳しい制限が設けられています。これにより、ファンの楽しみが奪われ、プロ野球の魅力発信やファン拡大に逆効果を及ぼすことを私たちは懸念しています。実際、SNS上では署名活動を含め、多くのファンが声を上げており、当会はその思いに強く共感しています。

 放映権などの主催者権利の保護という目的は理解していますが、厳しい規制によってファンの皆様の楽しみを制限するべきではなく、むしろファンの皆様の発信力を活かす形で、より柔軟な規制の在り方を検討するべきではないでしょうか。

 当会は、ファンの皆様が球場で感じた感動を表現・共有し、プロ野球をより盛り上げられる環境を心から望んでいます。改めまして、NPBにはファンと選手双方の声に耳を傾け、本規程の緩和・見直しに向けた前向きな議論を強く求めます。プロ野球は、球団関係者のみならず、ファンと選手も一緒に創り上げるものです。

2025年4月9日

日本プロ野球選手会

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オンラインカジノ利用問題に関する当会の対応について

オンラインカジノ利用問題に関する当会の対応について

 

 日頃より球界への温かいご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 このたびは、オンラインカジノ利用問題に関する当会の対応ついてご報告いたします。

 まず、オンラインカジノを国内で利用することは刑法の賭博罪に該当する違法な行為です。当会会員及び球団関係者の中から複数の利用者が判明したことは大変遺憾であり、ファンの皆様や関係者の信頼を裏切りお騒がせしてしまったことについて深くお詫び申し上げます。

 当会としては、今回の事態を非常に重く受け止めており、NPBおよび各球団とともに、これまで以上に、選手へのコンプライアンス研修等を通じた違法性の周知徹底を図り、再発防止に向けて全力で取り組んでまいります。加えて、関係機関とも連携し、実態調査や相談支援体制の整備、啓発活動を行うことで、球界の信頼回復に努めてまいります。

 さらに、当会としては、該当選手に対して球団から一定の処分がなされることについても否定するものではありません。当会としては、当初の報道以降、NPBおよび各球団に対して、統一的な処分基準の設定による12球団間の均衡性の確保、違法性の程度や社会情勢等を踏まえた処分の妥当性の確保を求めてまいりました。今後も適正な手続により公平な対応がなされるよう、NPBおよび各球団との協議を行ってまいります。

 

 最後に、シーズン開幕を前にこのような話題で皆様をお騒がせしてしまったことを重ねて深くお詫び申し上げます。今後とも当会の活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

2025年3月13日

日本プロ野球選手会

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