令和6年理事会・臨時総会および運営委員会・臨時大会が行われました

令和6年理事会・臨時総会および運営委員会・臨時大会が行われました

 7月23日(火)、選手会は令和6年の一般社団法人の理事会・臨時総会および組合の運営委員会・臨時大会を札幌市内のホテルで実施しました。

 今回は、当会と長年に渡る交流があるパートナーのメジャーリーグ選手会(MLBPA)から3人の選手会幹部が参加いただきました。

 60年以上に渡る活動実績を持ち、日本の選手会が直面している課題の多くもすでに経験している立場から、メジャーリーグ選手会の歴史と合わせて、選手が野球界の未来につながるような課題について強い当事者意識を持つことや、議論や粘り強いコミュニケーションを重ねながら結束を固めていくことなどが、メジャーリーグ選手会専務理事のトニー・クラーク氏から伝えられました。加えて現在、メジャーリーグ選手会が導入している「PLAYERS WAY」を通じて、現役選手やOBが行っている少年野球等、未来の選手の成長を支える仕組みや、ファン拡大の施策、そして社会貢献事業などが紹介されました。日米選手会のめざすゴールが共に、ファンも含めた野球界にとってのよりよい未来であることから、今後もより強固な協力関係を築いていくことを確認しました。

 そして野球振興を目的とした基本合意書が締結されたことを発表しました。世界のプロスポーツ選手を取り巻く状況が大きく変化している中で、今回の大会は、日本プロ野球や、当会の置かれている現状を知り、向かうべき方向と、選手一人ひとりができることを考える機会となったという点で意義深いものとなりました。

 今後は、メジャーリーグ選手会との基本合意書をベースに、課題解決や新たな取り組みを進めてまいります。

メジャーリーグ選手会との基本合意に関するリリースは下記になります。

MLBPAとの基本合意に関するリリース

<参加選手>

阪神:中野拓夢 桐敷拓馬

広島:會澤翼 栗林良吏 坂倉将吾 秋山翔吾

DeNA 大貫晋一 山本祐大

巨人 丸佳浩 大城卓三 戸郷翔征 

ヤクルト 清水昇 大西広樹 長岡秀樹

中日 柳裕也 高橋宏斗

オリックス:杉本裕太郎

ロッテ:中村奨吾 岩下大輝

ソフトバンク:周東佑京 栗原 陵矢 近藤健介

楽天:田中和基 太田光

西武:外崎修汰 今井達也 源田壮亮

日本ハム:松本 剛 河野竜生 上川畑大吾

メジャーリーグ選手会(MLBPA)からの参加メンバーは下記の通りです。

トニー・クラーク MLB選手会・専務理事
ヨナス・ベア=ホフマン OneTeam International代表、MLB選手会・スペシャルアドバイザー
デビッド・ジョン・ワビック MLB選手会・Players Way担当

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プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年7月)

プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年7月)

 いつもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございます。今シーズン開始から4か月程度が経過したところで、みなさまにご報告とお願いがございます。

 今年の5月に「プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年5月)」を公表し、当会の顧問弁護士による誹謗中傷対策チームにより、誹謗中傷等を行ったアカウントに関して、裁判所に対し、発信者情報開示命令申立てを複数件行ったことをご報告させていただきました。

 当該裁判手続においては、様々な誹謗中傷投稿(具体的には、「消えろ」、「ゴミ」、「カス」等の様々な表現を含みますが、これに限られません。)について、選手に対する権利侵害性が認められ、複数のアカウントに関する情報の開示を命じる旨の決定がなされました。かかる決定を受けまして、当会は、更に責任を追及すべく、手続きを進めてまいります。

 また、当会は、選手が誹謗中傷に晒されることなくプレーに集中できる環境を整えるために、今後も誹謗中傷対策を一層強化してまいります。

 ファンのみなさまには、繰り返しのお願いにはなりますが、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています。

 また、各種メディア関係のみなさまにおかれましては、誹謗中傷等の抑止につながる報道のご協力をお願い致します。

 ファンのみなさまにとっても、選手にとっても、野球の魅力が最大限発揮される素晴らしいシーズンになるよう、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

2024年7月22日

日本プロ野球選手会

(関連リリース)

プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年5月15日)

プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について(2024年3月26日)

「プロ野球ファンのみなさまへ~ SNS等への投稿についてのお願い ~」(2023年3月29日)

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プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年5月)

プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応報告(2024年5月)

 いつもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございます。今シーズン開始から1か月半も経たないところではありますが、みなさまにご報告とお願いしたいことがあります。

昨年の「プロ野球ファンのみなさまへ~ SNS等への投稿についてのお願い ~」と題するメッセージに引き続き、今年の開幕前に、「プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について」を公表し、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことをお願いさせていただきました。しかし、先般も、SNS等において、懸命にプレーする当会会員選手に対し、到底許容されない内容の誹謗中傷、侮辱や脅迫等が行われたことを確認しました。

 繰り返しになりますが、選手会は、選手、選手の家族、監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者の尊厳を傷つけ、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動を決して看過することはできません。

 そこで、昨年末より立ち上げた対策チームにより、先般、誹謗中傷等を行ったアカウントを対象として、裁判所に対し、発信者情報開示命令申立てを新たに複数件行いましたことを、ご報告させていただきます。 

今年の開幕前に公表した、「プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について」においても述べたとおり、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動を断固として許容するつもりはありませんので、選手会は、昨年の事例と同様に、法的措置(損害賠償請求や刑事手続きも含みます。)の支援を実施してまいります。また、被害にあった選手に対するケアについても、全力で取り組んでまいります。

ファンのみなさまには、重ねてのお願いにはなりますが、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています。

また、各種メディア関係のみなさまにおかれましては、誹謗中傷等の抑止につながる報道のご協力をお願い致します。

ファンのみなさまにとっても、選手にとっても、野球の魅力が最大限発揮される素晴らしいシーズンになるよう、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

2024515

日本プロ野球選手会

 

(関連リリース)
プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について」(2024326日)

「プロ野球ファンのみなさまへ~ SNS等への投稿についてのお願い ~」(2023329日)

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年俸調査結果を発表しました

年俸調査結果を発表しました

 選手会では、昭和55年から、年俸について調査を行っております。(S55からS62までは推定年俸)令和6年度についてもこの年俸調査の集計・統計が出ましたので発表させていただきます。

 

 今年の調査結果では、会員支配下公示選手716名の平均年俸が、前年比5.5%(245万円)増の4,713万円でした。

 会員支配下選手の年俸総額は337億4,551万円となり、総額としては昨年の319億128万円(714名)を更新し過去最高となりました。

 リーグ別支配下公示選手平均はセ・リーグが前年比8.2%(371万円)増の4,923万円(362名)、パ・リーグが前年比2.6%(113万円)増の4,498万円(354名)でした。

 球団別支配下公示選手平均のトップは、ソフトバンクの6,806万円でした。

 全体の中央値(716人中358番目)は1,800万円(12球団中6球団が超)、リーグ別の中央値はセ・パいずれも1,800万円でした。

 

 近年、年俸や肖像権収入について球団の格差が大きく広がっていることを課題として選手会でも取り組んで参りました。昨年の平均年俸では、1位と12位の差が4,238万円という結果となっていましたが、今年は1位のソフトバンクと12位の日本ハムの差が3,323万円とここ10年で最も球団格差が小さい結果となりました。キャンプミーティングでの契約更改満足度アンケートや追加参稼報酬の増額などの交渉の成果であると信じ、今後も球団の成長も支えつつ、交渉を継続していきたいと考えております。

年俸調査結果

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プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について

プロ野球選手に対する誹謗中傷行為等への対応状況について

 いつもたくさんのご声援をいただき、ありがとうございます。今シーズンを迎えるにあたって、みなさまにご報告したいことがあります。

 昨年「プロ野球ファンのみなさまへ~ SNS等への投稿についてのお願い ~」と題するメッセージをNPBと共同で発表させていただきましたが、依然として、SNS等において、懸命にプレーする選手に対する誹謗中傷、侮辱や脅迫等の心ない行為が相次ぎました。

 選手会は、選手と選手の家族を守り、プロ野球をさらに魅力あるものに発展させていきたいと考えており、選手、選手の家族、監督、コーチ、球団スタッフ、審判員を含む関係者の尊厳を傷つけ、プロ野球の魅力を損なう悪質な言動を決して看過することはできません。

 したがいまして、2023年9月には、選手会の複数の弁護士による対策チームを立ち上げ、誹謗中傷行為等への対応を開始している旨、告知しておりましたが、実際に、悪質な誹謗中傷行為等に対して、複数の法的措置を講じましたので、ご報告させていただきます。

 法的措置の結果として、裁判所に対する発信者情報の開示請求が認められ、誹謗中傷行為等を行った人物を特定し、同人との間で、同人が二度と誹謗中傷行為等を行わないことや損害賠償金を支払う旨の内容を含む示談が複数成立しました。

 現在も、複数の投稿に対して、裁判手続きを進めているところであり、今後も、選手を含む関係者に対する誹謗中傷行為等に対して、選手会は、断固としてこれを許容せず、同様の裁判手続き及び損害賠償請求(刑事手続きも含みます。)を実施してまいります。また、被害にあった選手に対するケアについても、全力で取り組んでまいります。

 ファンのみなさまには、誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、何より選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています。

 

 今シーズンもまもなく開幕いたします。どうかよりいっそうご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

2024年3月26日

日本プロ野球選手会

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プライバシーの尊重に関するお願い

プライバシーの尊重に関するお願い

 近年、スポーツ選手を含む著名人について、私生活上の事柄に関する報道やSNSへの投稿が過熱しています。特にインターネットやSNSの発達により、情報拡散のスピードは速くなり、拡散の範囲は広くなっています。そして、一度情報が拡散されてしまうと半永久的に残ってしまい、検索も容易になっている点で、被害は深刻化しています。

 世の中に溢れている情報の中には事実に反するものも含まれますし、尾行や盗撮といった不適切な取材方法が用いられるケース、プライバシーに関する情報の公開を巡って金銭を要求されるケースすら存在します。

 もちろん、スポーツのプレーだけでなく、それ以外の部分を知っていただくことも時には必要かもしれません。しかし、私たちの仕事の中心は、あくまでプレーを楽しんでいただくことです。スポーツ選手であることを理由に、交際相手や結婚相手などの私生活や家族に関することまでもが際限なく暴露されてしまう状況では、安心して生活していくことができません。

 選手と家族の平穏な生活を守るため、メディアの皆様が取材や報道を行うとき、ファンの皆様がSNSを利用するときには、選手にも尊重されるべきプライバシーが存在することについて、今一度お考えいただければ幸いです。

 メディアやインターネット事業者においても、プライバシー尊重についての取り組みが始まっています。プライバシーが尊重され、誰もが安心して暮らせる新しい社会を目指し、スポーツ界としても取り組みを進めてまいります。

 

2024年3月5日

日本プロ野球選手会

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令和6年能登半島地震につきまして

令和6年能登半島地震につきまして

令和6年能登半島地震への対応につきまして

1月1日に発生した令和6年能登半島地震におきましては、被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
当会の被災地支援につきまして、報道関係の皆様等よりお問い合わせをいただいております。

当会の活動は、2021年12月に公益財団法人Civic Forceとともに設立した「日本プロ野球選手会災害支援基金(通称・選手会ファンド)」を基盤に行っております。(シビックフォースは発生直後より、能登半島における被災状況の初動調査および支援活動を行っております)

また今回の震災にあたっては、さらなる支援としてCivic Forceが緊急支援の寄付受付ページを開設いたしましたので、こちらへの寄付や支援の拡散なども行っております。

寄付受付ページのURLは下記となります。

https://readyfor.jp/projects/earthquake202401

また「選手会ファンド」の設立主旨や、選手メッセージは下記からご覧いただけます。
https://www.civic-force.org/jpbpa_fund/index.html

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令和5年定期大会・通常総会が行われました

令和5年定期大会・通常総会が行われました

~保留制度を含めた“ゼロベース”での交渉方針を決議

 12月7日(木)、選手会は大阪市内のホテルで、組合定期大会および一般社団法人通常総会を実施しました。

 当会はかねてより、通常のNPBとの事務折衝とは別に「保留制度検討委員会」を発足。FA権の取得年数も含めて、保留制度のあり方に特化した協議を重ねてきました。

 今回はその内容を共有しながら、あらためて保留制度の意味にも立ち返り、出席選手と協議しましたが、野球やスポーツを取り巻く環境も大きく変化している中で、今ある制度を前提にした部分修繕を重ねるだけでは、限界があること。引き続きNPBとの協議を継続していくには、ゼロベースから作り直す発想が必要だと結論付けました。

 これは選手に一方的に有利な制度づくりを目的にするわけではありません。今の制度の中でも、将来入ってくる選手のために必要なものは残していく視点を持ちながら、保留制度のあり方をプロ野球の未来も見据えて、選手会とNPBのそれぞれがゼロベースで設計していく。それをたたき台に、交渉を続けていくという方針を全員で決議しました。

 

 一般社団法人の事業としては、公益社団法人Civic Forceとともに立ち上げた災害支援基金(通称:選手会ファンド)のクラウドファンディングがこの日スタート。病気の子供とその家族のための滞在施設である「ドナルド・マクドナルド・ハウス」支援事業では、協力を申し出た40選手の成績に応じた支援額が1329万円となったことが発表されました。


 また新たな試みとして、引退選手のセカンドキャリアの選択肢のひとつとして、高知県のスポーツ振興も含めた地域おこし人材を確保していくことを視野に、高知県との連携協定が発表されました。
 会見には、高知県の濱田知事と共に、協定を仲立ちした俳優で、食や農業等へのプロジェクトにも関わる永島敏行氏が出席。一般社団法人日本プロ野球選手会の丸佳浩理事長との間で、協定書へのサインが交わされました。丸理事長は「セカンドキャリアの選択肢が徐々に広がり、球界の外へチャレンジする人も増えている中、また新しいチャンスをいただけるのはありがたい」とコメントしました。

 

<参加選手>
阪神:近本光司・中野拓夢
広島:會澤翼・大瀬良大地・堂林翔太
DeNA:今永昇太・桑原将志
巨人:丸佳浩・菅野智之・大城卓三・戸郷翔征
ヤクルト:小川泰弘・清水昇
中日:柳裕也・藤嶋健人
オリックス:杉本裕太郎
ロッテ:中村奨吾・山口航輝
ソフトバンク:今宮健太・栗原陵矢
楽天:則本昂大・田中和基
西武:外崎修汰・佐藤龍世
日本ハム:松本剛

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「たすかる一歩」を考える防災シンポジウムに参加しました

「たすかる一歩」を考える防災シンポジウムに参加しました

「たすかる一歩」を考える防災シンポジウム(東京)に参加しました。

 当会は、9月28日(木)に東京・代官山で行われた「たすかる一歩プロジェクト」に参加しました。

 これは災害が激甚化し、国や自治体の努力だけでは命が救えないとの危機感が募る中、国民一人ひとりが、災害時に自ら“助かる”意識を持つことが、多くの命を“助ける”につながるという想いの団体や個人が9月28日(木)に東京・代官山のT-SITEに集結し、それぞれの取り組みを共有し、解決に向けた知恵を話し合うものです。

 国の被災地支援を統括した元経産省官僚、国民の安心安全を軸とした産業再編を提唱する日本総合研究所の医療防災産業創成協議会、停電した被災地に自然エネルギーによる電気を供給するコンテナ型移動発電ユニットのエヌキューブを開発、選手会の防災イベントへ協力することになったNTN株式会社、地域防災へのアイデアを提案する市民団体等とともに、「選手会ファンド」を立ち上げ、選手の声を通じた意識啓発などに取り組む当会が、パートナーの公益財団法人シビックフォースと共に登壇しました。

 森事務局長は、選手が自ら持つ影響力を自覚し、社会貢献をしていく意識づくりを大切にしていることや、今後もさまざまな企業・団体と連携しながら防災への取り組みを大きくしていきたいと語り、“起きるかもしれないことを想定して、準備に万全を尽くす”ことは、野球も防災も同じと締めくくりました。

 また10月1日(日)には、秋田県大館市のニプロハチ公ドームで、第4回の「みんなDE防災」が、キャッチボールクラシックの予選会と同時開催で行われ、参加したチームは予選の空き時間で、防災クイズや、心臓マッサージ体験、新聞紙で作る防災グッズや、東京・代官山でも展示されたエヌキューブなども設置され、各ブースをスタンプラリー形式で巡回しました。

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令和5年理事会・臨時総会および運営委員会・臨時大会が行われました

令和5年理事会・臨時総会および運営委員会・臨時大会が行われました

令和5年理事会・臨時総会および運営委員会・臨時大会が行われました。

7月19日()、選手会は令和5年の一般社団法人の理事会・臨時総会および組合の運営委員会・臨時大会を名古屋市内のホテルで実施しました。 

保留制度改革や肖像権の自由化をはじめ、さまざまな課題に直面している選手会ですが、今回の大会では、なぜこうした問題に選手会が向き合い、解決しなければならないのかという意味で、先輩たちが果たしてきた役割も含めたプロ野球選手会の存在意義、未来の選手や野球界のためにいま何をやっていくべきかを改めて問い直すための選手による議論が中心になりました。

 

時代や、プロスポーツを取り巻く環境が大きく変化している中で、今のプロ野球が、果たしてその変化に対応し、成長していけるのか。

選手の権利以上に、プロ野球の未来の可能性を広げていく観点から、保留制度や、肖像権の自由化も考えていくべきで、選手寿命は限られる中、一刻も早く実現につなげたい。また肖像権でいえば、外国人選手が、個人肖像を使ってユニークな活動ができる一方で、日本人選手はYouTubeチャンネルに出演したり、個人のファンクラブをつくることも許可されないのか。多くの人に野球に関心を持ってもらうチャンスは、選手サイドからもどんどん生み出せるのではないかといった点も議論され、強く求めていくことを確認しました。現在進められているファーム拡大構想に対しても、野球振興のためには一軍を増やすことがあってもいいのではないか、など枠にとらわれない議論がされました。

 

昨年導入された現役ドラフトによって移籍の活性化が、プロ野球の活性化につながることが証明されましたが、世界的に見ても厳しい移籍制限が、選手の活躍の足かせになっている現状が改善されないことで、身体能力に優れた子どもたちが野球を選ばなくなる、あるいは野球を続けた選手すら、NPBを最初のキャリアに選ばなくなる時代が来ることにもなりかねません。

今回の闊達な議論や、改革の早期実現を確認したことを踏まえ、選手会ではNPBとのさらなる交渉を重ねていきます。

 

 

<参加選手>

オリックス:杉本 裕太郎、山﨑 福也

ソフトバンク:今宮 健太、栗原 陵矢

西武:髙橋 光成、平良 海馬

楽天:則本 昂大、小深田 大翔

ロッテ:益田 直也、中村 奨吾、安田 尚憲

日本ハム:松本 剛、上沢 直之

ヤクルト:小川 泰弘、清水 昇

DeNA:今永 昇太、桑原 将志

阪神:中野 拓夢、木浪 聖也

巨人:丸 佳浩、菅野 智之、小林 誠司、戸郷 翔征

広島:會澤 翼、秋山 翔吾、大瀬良 大地、九里 亜蓮

中日:柳 裕也、藤嶋 健人

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