令和4年定期大会・通常総会が行われました

令和4年定期大会・通常総会が行われました

定期大会・通常総会が行われました

~保留制度改革に向けて、選手一丸の行動方針確認~

12月5日(月)、選手会は大阪市内のホテルで、組合定期大会および一般社団法人通常総会を実施しました。

今回、特に時間が割かれたのは保留制度です。このたび保留制度改革をNPBと話し合っていく特別な委員会の設置が決まりましたが、この機会を未来の選手にとっても魅力ある球界にしていくための大きなチャンスと位置づけ、委員会への選手の出席や、意見交換を活発化していくことを確認しました。

FA制度でいえば、取得できるまでの年数を一律6シーズンとしていくことは、従来からの選手会の要望であることは変わりません。これに加えて、FA移籍の人的補償の見直しや、FA権取得に必要な一軍登録日数も、1日でも足りないと取得が翌シーズンになってしまうという問題や、特に投手の場合、登板後の登録抹消が繰り返されることで日数がカウントされないなどの不公平もあります。

最近は特にプロ野球での活躍を夢見る若手のためにできたはずの育成制度を、球団によっては故障した支配下選手を事実上保留し続けるために運用するケースやFA移籍の人的補償に絡んだプロテクト外しと思えるようなことも起きるなど、現状の育成制度・保留制度には課題が山積しています。このようなルールを逆手に取ったような運用があってならない、それにしっかりと異を唱えることも選手の責任でもあるという声も上がり、今後、委員会の場の議題としていくこととなりました。

また、プロ野球では契約更改時の記者会見で、選手に更改後の年俸額についての質問が行われますが、プライバシーや個人情報への意識が高まる中で、公開を望まない選手も増えています。実際、年俸が報じられることが選手本人だけでなく家族のストレスになっている現状を踏まえ、プロ野球への憧れをつくる要素としてこの慣例が本当に必要なのかを問う声が大きく、年俸非公表を望む選手を尊重する方向性が確認されました。

さらに、社会問題となっているSNS等での誹謗中傷については、実際にプロ野球選手も標的になることが多く、すでにNPBとも協議を行っておりますが、毅然とした態度で、これを許さない姿勢と、メンタルヘルス相談窓口などの仕組みを通じて被害選手をサポートすることを全選手の総意として決議し、プロ野球選手の団結によって、社会全体の流れを変えていく方針が打ち出されました。

<参加選手>
吉田 正尚・杉本 裕太郎・安達 了一(オリックス)

今宮 健太・甲斐 拓也 (ソフトバンク)

髙橋 光成・松本 航(西武)

則本 昂大・西口 直人(楽天)

藤岡 裕大・小野 郁・髙部瑛斗・松川 虎生(ロッテ)

近藤 健介・松本 剛・上沢 直之(日本ハム)

小川 泰弘・清水 昇(ヤクルト)

今永 昇太・牧 秀悟(DeNA

近本 光司・湯浅 京己(阪神)

丸 佳浩・菅野 智之・小林 誠司(巨人)

會澤 翼・大瀬良 大地・堂林 翔太 (広島)

柳  裕也・木下 拓哉(中日)

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