東日本大震災から5年の日を迎えて

あの震災から5年の月日が経ちました。
プロ野球選手として、東北の球団の一員として、また選手会長としても、当然、東日本大震災には特別な思いがあり続けます。
震災を境に生活が変わってしまった多くの方々にとって、5年の歳月で埋められたものはまだまだわずかだと思います。
私たちにできることは、そうした方々の存在を忘れないこと、“忘れない”という想いを全国の皆さんと持ち続けることだと思います。
野球を通じてできることは何かを考えながら、選手会は今後も活動を続けていきます。

労働組合日本プロ野球選手会 会長 嶋 基宏


選手会では震災以降、OBや現役選手の被災地の訪問や“野球を再び楽しめる環境づくり”として、三陸沿岸の自治体を中心に、道具や備品の寄贈やグラウンドの整備などにも取り組んできました。
11年の福島県いわき市でのベースボールクリスマスには私も参加させていただきましたが、現地の方々が本当に私たち選手の訪問を待ち望み、歓迎していただいたことが今も忘れられません。プロ野球選手にしかできないことはまだまだたくさんあるはずです。これからも被災された方々に寄り添っていきたいと思います。
一般社団法人日本プロ野球選手会 理事長 大島 洋平


2011年シーズンは、私たち選手会にとっても忘れられない1年でした。特に3月11日の直後、以前から決まっていたNPBでの会議のために合流した東北楽天の高須洋介選手会長から直接、耳にした被災地の現状には衝撃を受けました。
即座に、新井貴浩選手会長(当時)が、東北が野球どころではない中での予定通り開幕に疑問を呈し、選手たちは一丸となって、いわゆる「開幕問題」に向き合い、震災一カ月後の4月12日にセ・パ同時開幕となりました。

選手の強い想いは、シーズン中でも交流戦期間中の被災地訪問やオフイベントなどの活動となって現れ、また“福島の子供たちに元気を与えたい”という情熱がきっかけとなって交流が生まれた福島の中学野球指導者の皆さんとはキャッチボールを競技化した“キャッチボールクラシック”を生み出し、相手を思いやる気持ちを育むスポーツとして今、全国に普及しつつあります。

5年という歳月は節目ではありますが、被災された皆さんへの選手の変わらぬ想いを受け止めながら今後もできる限り、必要な活動に取り組んでいきます。

日本プロ野球選手会 事務局長 森 忠仁


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