「学生野球資格に関する協議会」を実施しました。

11月12日(月)、都内でプロ、アマによる
「学生野球資格に関する協議会」が行われました。

この協議会はプロ・アマ関係の断絶が続いてきた中、現状ではプロOBにのみ、学生野球の指導者になるために教員免許の取得やさらに2年間の在職といったルールが課せられている現状に鑑み、こうした資格や条件の緩和を話し合うために立ち上がったものです。

2月、4月、6月に実施、4度目となる今回は、労働組合選手会の新井貴浩会長(阪神)と、野球普及を統括する一般社団法人選手会の井端弘和理事長(中日)も現役を代表して出席しました。

「野球をひとつに」 それはプロ野球選手たちの願いです。

日本プロ野球選手会では、2003年からNPBとともに、プロ野球現役選手によるシンポジウム「夢の向こうに」プロジェクト(http://jpbpa.net/dreamproject/)を開催してまいりました。

これはプロと高校球児が接点を持つことが長年タブーとされてきた中で、高校野球に何とか恩返ししたい、かつての自分たちとも重なる球児にエールを送りたいとの選手の想いが伝わったことにより、野球関係者の尽力で実現したもので、03年オフに、東京・大阪で試験的に実施。04年オフからは毎年6か所で開催、当時の社団理事長であった立浪選手、労組会長であった古田選手を中心に始まった試みは、小久保・宮本、井端・新井とリーダーが変わっても「野球をひとつに」の強い想いとともに引き継がれ、2011年までの9年間、全都道府県にて開催されました。

“プロで高めた技術のアマへの還流を“ 選手会はプロアマの完全解禁を求めています。

2010年には、学生野球憲章も全面改正され、プロアマ交流や指導が原則認められる方向性が示されました。そして、2012年には、学生野球協会、高野連、NPB、選手会との間で、「学生野球資格に関する協議会」が設置され、1年間かけて協議を重ねて参りました。我々は「夢の向こうに」を通じて接触した全国の高校球児や現場の監督、コーチの方々がプロ野球経験者の指導を強く望んでおられることを実感してきました。思えば高校生という伸び盛りの時期、高い技術を持つ先輩の指導を受けられないなどということは、他の業界ではあり得ないことで、世界の野球の中でも、日本だけの特殊な制度になっています。

野球がグローバル化する中、日本野球界の未来のためには、高校、大学・社会人、そしてプロへまで進む経験の中で個々が高めた技術を、日本球界共通の財産としていかに共有するかが重要であり、プロ野球と学生野球の間を隔てる学生野球資格という問題を改善することが急務であると考えています。
 協議会の中では、学生野球では、教員資格を持たない監督、コーチが多数おられるにもかかわらず、プロ側にのみ教員資格と実務経験を求める、学生野球協会の規則の問題点について議論を行い、完全解禁の後、指導にあたっての元プロが受講すべき研修制度などについても、提案を行いました。

プロ野球選手会では、2003年から続けてきた学生野球側との交流の中で、今は、もう過去のプロアマ問題を乗り越え、新しい野球界を作っていく時期に来ていると考えております。学生野球側に対しても、野球界の未来に向かって、お互いに尽力をしていくために、引き続き理解を求めていきます。


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