選手会は、WBC(ワールドベースボールクラシック)不出場決議の撤回を通知しました。

日本プロ野球選手会は、7月20日の組合臨時大会において決議した、第3回以降のワールドベースボールクラシック(WBC)への不参加について、本日(9月4日)役員選手を集めて協議を行った結果、その決議を撤回することを確認、その旨を日本野球機構(NPB)に通知いたしました。

選手会は、7月20日の組合臨時大会にて、WBCが、代表チームのスポンサー権、ライセンシング権(日本代表グッズのライセンシング権)を、参加国に認めないという参加条件を変更するまでは、WBCには出場しないことを決議しました。

当会の不参加決議は、参加にあたっての選手の条件闘争ではありません。
通常の国際スポーツイベントにおいて、参加国の当然の権利として認められている権利の確立のみを求めていたもので、これによって将来にわたるNPBの発展、日本野球全体の発展を目指してのことでした。

不参加決議撤回について

【結論】

12球団の選手会長間での協議、合意の結果、本日4日昼の時点で、不出場決議の撤回を決定いたしました。


【撤回の理由】

1:MLB、WBCIとの関係において
選手会が要望してきたことが概ね実現していると判断できる状況が整ったこと。

2:NPBとの関係において
NPBが確立した権利を最大限に活かすための体制作りを確約した事。

以上の2点が理由です。




より詳しくは、

1:MLB、WBCIとの関係においては
日本代表のスポンサーを募る、日本代表の商品を作るなどの権利については、元来NPBに帰属し、大会期間中であるか否かを問わず、NPBがライセンスを行う権利を持つということが確認されました。
従来WBCは、ユニフォームに獲得したスポンサーを掲出する点をもって「スポンサー権」として販売していたのですが、WBC大会の共同運営主体である読売新聞社からNPBに対して、事実上NPBがこれを自由に利用できるようにすることが確約されました。この結果、この点についてもNPBに価値が帰属することになりました。
このことをもって、ユニフォームにNPBが獲得したスポンサーを掲出することができる点も含めて、選手会が求めていた日本代表ライツを確立するということがほぼ実現した、と判断することができました。


2 :NPBとの関係においては
仮に日本代表に関する権利を確立することが実現できた場合でも、NPBにしっかりと権利を管理し活かす、という意識や体制がない場合には、確立した権利も無意味なものとなります。今回の交渉の経緯をみても、NPBの体制については大きな問題を感じておりましたが、今回の交渉の結果、NPBで今までとは全く異なる形でしっかりとした体制構築を行うという確約を得ることができました。
選手会としては、事業会社化までを視野に入れた管理体制を構築するよう、今後も意見し続けていきますが、日本代表のスポンサー権、商品化権といった価値が、NPBの管理のもとでしっかりとしたものに組み立てられていくことが期待できると判断しました。
結果、WBCに出場することによって、確立された権利、価値をより大きなものにするべきであるとの結論に至りました。

以上が、全体についての大きな方針転換について理由となります。



【残された懸案】

1:MLB、WBCIとの関係においては
(1) WBCへの出場契約に関する文言に関する懸念
(2) (さらに大きなものとしては)そもそものWBCという大会の不合理な形態に関する懸念
の2点は解決されない状態で残されていますが

(1)については、今回の大会については出場の方向を決めた上でも交渉可能、
(2)については、逆に今回の大会では事実上交渉不可能であり、今後の大会の発展という観点から、他の出場国とも協調しながら交渉を継続していきたいと考えています。


2:NPBとの関係においては
今後、本当にNPBが権利を管理し、ビジネスを行う十分な体制を構築するのかという懸念があります。この点についてはNPBが明確に意思表明していることを踏まえ、また選手会も継続して関与することで実現できると考えますし、そのような努力をしなければならないと判断しております。

最後に

経緯を見守っていただいたファンの皆様にはご心配をおかけいたしました。真剣勝負の代表戦を見たいという思いは強いはずなのにも関わらず、不参加決議に対しても非常に多くのご支持をいただきました。言うべきことをひるまずに言い続けたことで、選手たちもファンの皆様の声におおいに支えられ、勇気を得ることができました。
本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。

今後も選手会は、日本の野球の発展のために、様々な選手たちの意見をまとめ、引き続き主張をしていきたいと思っておりますので、引き続きご支持をお願いしたいと思います。 
                                                                                                          
                                                                                                          以上


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