セ・リーグ開幕延期決定についての声明文

日本プロ野球選手会では、19日に発表のあったセ・リーグ開幕延期(3月29日)決定 を踏まえ、再度、意見集約を実施。その総意に基づく見解を発表いたしました。

              セ・リーグ開幕延期決定についての見解

                                                平成23年3月21日
                                     日本プロ野球選手会 会長 新井貴浩

選手会は、セ・リーグの開幕について予定どおり3月25日の日程で開催することを決定したことに対して、3月18日、選手会の総意として開幕を延期すべきであることを要望いたしました。これに対して、NPBは、3月19日、セ・リーグの開幕を29日まで延期することを決定し、その他電力事情等に配慮する開催とすることを発表しました。
そこで、選手会として、この29日までの延期の決定に対してどのような対応を行うかについて、選手の意見集約を行いました。

結論としては、選手会として、パ・リーグと同様、4月12日まで開幕を延期するべきであり、今後もそれを要望し続けますが、日程がこのまま変更されない場合であっても、3月29日のセ・リーグ開幕をボイコットする等の対応は行わないことを確認しましたのでお知らせいたします。
また、明日22日に、文部科学省から来庁を要請されておりますので、選手会としての意思を求められる場合は、選手の意思を正確にお伝えしたいと思います。

今回の問題は、我々選手にとっても非常に難しい問題でした。
現在の状況は、未曾有の災害が未だ被害状況全容の把握段階にあり、まだ余震なども続いております。また、福島県の原子力発電所の災害も進行中です。そして特に、東日本で国民的な節電運動が行われている状況にもあります。選手としても、一日も早く、被災者や社会を勇気づけるために試合をしたいという気持ちは同じでしたが、このような電力事情の中で一部の球場では5000世帯にあたる電力を消費するというナイター試合を開催することなどに大きな疑問を感じておりました。
そのため、選手会の総意として、パ・リーグと同様に、セ・リーグも開幕を延期すべきであると要望したわけです。

今回のセ・リーグの開幕の延期は、当初の予定を4日遅らせるというものにすぎません。本来であれば、状況を踏まえてパ・リーグと同時開幕まで延期をするということが妥当であろうと考えますし、今でも選手の中ではそのような意見が大多数を占めております。
 しかし、このことを理由としてボイコット等の対応まですべきかについて議論したところ、それはすべきでないという判断となりました。
 そもそも、本来であればNPBとともに一致団結し、いまプロ野球が何をすべきかを共有して、社会に貢献しなければならないこの時期に、対立をあおりたいとは思っておりませんでしたし、一日も早く、被災者や社会を勇気づけるために試合をしたいという気持ちは同じでした。またセ・リーグの決定も、十分ではないものの、ナイターの実施方法についても電力事情や安全面に配慮する措置を行うとしています。
 このため、選手会としては、当初からのパ・リーグと同時開幕まで延期をするべきであるという意見を変えるわけではありませんし、今後も要望し続けますが、非常に難しい決断として、NPBが29日からのセ・リーグ開幕を再度延期するということを行わない場合であっても、電力事情や安全面に配慮する措置を行うという前提条件付きで、ボイコット等の対応を行わないこととしたわけです。

 選手会としては、プロ野球の開幕に関して、震災という日本が直面した大災害を前に、このような議論が行われ、一定の日程変更が行われたこと、電力事情等への配慮が行われることが再認識されたことなど、一定の意義はあったと考えております。そしてこのような議論を踏まえて、震災を克服するべき最初のシーズンを必ずや良いものとしなければならないと痛感しております。
 そのような意味で我々選手は、開幕日がいずれの日程になろうとも、開幕から全力でプレーを行い、時間はかかるかもしれませんが、被災者の方々はもちろん日本全体を少しでも勇気づけられたらと思っております。
                                                        以 上


セ・リーグ3月29日への開幕延期についての見解


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