10月13日「暴力団等排除活動講習会」を開催しました。

フェニックスリーグ開催中の宮崎市内のホテルで13日、「プロ野球暴力団等排除活動講習会」が行われました。これは日本野球機構と日本プロ野球選手会が共同して行ったもので、若手選手や球団関係者330名が参加しました。これは一部スポーツ界において反社会的勢力の結びつきによるイメージダウンなどが現実化する中で、社会や青少年育成にも影響力の大きいプロ野球界でも、これまで以上に暴力団等の勢力を寄せ付けない体質づくりが急務であるとの考えから行われたものです。会の冒頭では、NPBの加藤良三コミッショナーが挨拶。
2003年から行っている球場等における暴力団等排除の積極的取り組みについての成果を語る一方で、今後は選手を守る仕組みづくりの必要があると今回の主旨を説明。引き続き挨拶に立った選手会の松原徹事務局長は、昭和40年代の黒い霧事件を引き合いに出し「あの頃に選手会があり、あの時に自分が事務局長であったら何ができただろうか」と切り出し、事態が進んでしまっては周りの人間がいくら頑張っても取り返せないこと、何より選手の自覚と、選手自身の早期の対処が大切であることを語りました。

講習会では“身近な問題”をレクチャー

続いて行われた講習会では、原哲也・暴追都民センター代表理事を東京から招き、さまざまな注意点を講義しました。暴力団等が人気スポーツ選手にどのような機会に、どのような口実で近づいてくるのか、またどんな罠を仕掛け、どのように弱みを握り、どのような要求をしかけてくるのか、これまでの具体的な例を引き合いに話していくと、かつては野球界でもそのような事件があり、数人の選手の行動が、選手だけでなく球団や球界や大きく社会まで巻き込んだ事態に発展したこと、また大相撲でも同様の事件で、関与した関取が廃業に追い込まれるだけではすまないスキャンダルに発展した記憶も新しいだけに、どの選手も真剣に聞き入っていました。危機的状況を一人で抱え込み、一人で判断してしまうことがどれだけ危険かを理解する一方で、選手にとっては、ファンを大切にすることもプロ野球人の仕事であるだけに、ふだんのコミュニケーションでどこまで気をつければよいのかなど具体的な質問も行われていました。終了後には選手を代表して、地元宮崎出身の赤田選手(オリックス)、赤川選手(東京ヤクルト)、大田(巨人)らも列席した会見が行われ、そうした危機が常に身近にあるということを知ったこと、人気スポーツの一員としての自覚に基づいた行動の大切さを学んだことを語っていました。
今回は若手中心の講習会でしたが、今後は12月の選手会大会でも主力選手を対象に講習会を行います。参加できない選手にはパンフレットを作成、配布し全選手への徹底を行い、同時にまたNPB、12球団、選手会のスクラムによる、選手が相談しやすい体制づくりにより、早期に問題解決、選手が一人で悩むことがないような環境をつくっていきます。

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