教員のための「ベースボール型」指導者講習会を実施しました。

8月29日、西武ドームで小・中学校の教員対象の「ベースボール型」指導者講習会が行われました。これは今年、小学校3年から中学校2年までの体育の授業で「ベースボール型」が必修化されたことを契機に、選手会が日本野球機構(NPB)を後押しする形で実現した共同企画で、今回が初開催です。投げる、打つ、捕る、走る、そしてチームプレーの楽しさに接することがない子供が増えていくのを球界として手をこまねいてみているわけにはいかないという想いで、球界が一丸となった今回の企画、まずは授業でベースボール型競技実践の場に立つ教員の皆さんに、指導のアイデアを掴んでもらい、また野球を好きになってもらおうと、今回、主旨に賛同していただいたプロ野球OBの講師からの準備段階でさまざまなアイデアが生まれました。

実際に、参加いただいたのは埼玉県や東京都の教育委員会を通じて集まった約200人の小、中学校の教師の皆さん。男女問わず野球が全く未経験の方もいました。ウォーミングアップに続いては実技指導。使うバットもプラスティック製、ボールもふわふわボールと、授業で安心して使える安全なものを使用しました。投げる部門では松沼雅之(元西武)、川崎憲次郎(元ヤクルト)、平岡政樹(元巨人)、捕る部門では水上善雄(元日本ハム二軍監督)、仁志敏久(元巨人)、石井丈裕(元西武)、そして打つ部門では、田野倉利男(元中日)、古田敦也(元ヤクルト)、岡村隆則(元西武)、鈴木尚典(元横浜)の講師の元を、12球団の帽子でグループ分けされた先生たちがローテーションで巡回し指導を受けます。休憩を挟んでゲーム形式の実技指導では授業で取り入れてもらうことを目的に、初心者でも楽しめるよう工夫された3種類のゲームをプレー。通常の野球のルールとは違い、攻撃側が1巡するまでに何点入ったかを競うゲームや、守備側が打球を捕ったら一斉にセンター前の決まったスペースに集まり、それまでの進塁で点が入るゲーム、また打球をホームベースに返球するまでの進塁で点を競うゲームでは古田講師がキャッチャー役を名乗り出るなど参加者も大いに盛り上がりました。またゲームでは、打ったバットを放り投げることが危険であることを意識させるため、打った後に、底の穴の部分を上にしたカラーコーンにバットを入れて走り出すと1点というルールを設けるなど工夫がなされ、後は現場で宣誓のアイデアでどんどん変えていってくださいと指導が行われていました。講習会とはいいながら、終始笑顔と歓声が絶えなかった4時間。

選手会の松原事務局長も「今後もどんどん広げていきたい。普及は皆さんに託しました」とメッセージを送り、実現に尽力してきた文部科学省スポーツ青年局の白旗和也氏も「技術を極めた人たちによる研修は、スポーツ界を見渡しても歴史的な第一歩。楽しんだことは絶対伝えたくなるはず」とこの講習会を評していました。プロと野球で楽しんだ教員のみなさんが、9月の始業式以降、子供たちにどんなことを伝え続けてくれるかを、楽しみにしていきたいと思います。


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