高校球児とプロ野球選手による技術指導シンポジウム「夢の向こうに」が今年も開幕しました。2003年から毎年12月、6都道府県をセパ各1球団ずつが担当し、投手、捕手、野手などポジションを調整、計6,7名のパネリストとして派遣し、投球や守備、打撃についての技術を披露、球児からの質問を受け付ける形式で行うのがこのシンポジウム。
初日の11日には福島に約1800人、山梨に約1200人、翌12日の福井には約800人の高校球児が集いました。
また、同日の甲府会場(甲府市総合市民会館)では、水上善雄氏がコーディネーターを務め、巨人から松本、仲澤、北海道日本ハムから八木、大野、加藤、そして今オフにオリックスに入団した小林雅英投手も参加。地元への凱旋となった松本選手は、守備についての指導では「送球で注意していることはコースを外さないこととカットマンが取れない高さには投げないこと。たとえワンバン、ツーバンになってもコースがそれるよりアウトになる確率は高いから」とアドバイスを送っていました。また小林投手は「山梨県勢は甲子園で決勝に出ていない数少ない県なのでこれを機にレベルアップして決勝進出、優勝をかなえてほしい」とエールを送っていました。巨人からトライアウトを経てオリックスに入団した小林選手にとっては真新しいユニフォームに袖を通したことになりましたが、オリックスは来季ユニフォームのデザインが変わるため、今回のユニフォームは最初で最後の機会、その意味でも思い出深いシンポジウムになったようです。
この「夢の向こうに」は今後、沖縄、三重、滋賀の3県での実施を予定しています。そして来年のオフで47都道府県をすべて回り終えることになります。