開会式の後、イカール星人と一緒に寺村講師によるコーディネーショントレーニングで身体と頭をウォーミングアップ、そしてキャッチボール講習に入りました。途中、講師陣によるデモンストレーションをはさみながら、キャッチボールの基本を指導。“キャッチボールの基本は、相手に向かって捕りやすいボールを投げること、相手のことを考えること”という松沼講師の言葉に、最初は暴投気味だった子どもたちも、距離やボールの速さなど、お互いにコミュニケーションをとりながら、捕りやすいボールを投げられるようになっていました。また、キャッチボールイベントでよく見受けられるのが、小さなお子さんに強い球を投げて“なんで捕れないんだ”と言ってしまう親御さんたちの姿。どうしても自分のお子さんに厳しくなりがちな親御さんに対して、田野倉講師が“野球初心者でまだうまく捕れない子どもたちには、上からボールを投げるのではなく、下投げで柔らかいボールを投げてあげて”とアドバイス、早くうまくなって欲しいと厳しくなるよりも、まずはキャッチボールとは楽しいスポーツなのだ、ということを覚えてもらうことの方が大切、ということを伝えました。
今回、企画や運営計画の補佐や告知集客の強化をしてくれたのが、北海道教育大学函館校の野球チームの皆さん。自分たちの大学でやるイベントなのだから自分たちも手伝いたい、という熱い想いで、数ヶ月前の会場視察のタイミングからボランティアを引き受けてくれました。監督やコーチを置かず、自分たちで野球の戦略を立てて練習や試合をしているとのこと、その団結力は目を見張るものがあり、講師はじめ選手会スタッフ一同、その頼もしい働きにとても助けられました。また、普段から付属小学校や地域の野球チームの子どもたちと野球を通じた交流があることから、多くの子どもたちにイベントのことを告知してくれたお陰で、予想をはるかに上回る数の参加者の方にお越しいただき、キャッチボールを楽しんでいただくことができました。
選手会では様々な場所でキャッチボールイベントを開催していますが、我々がただ乗り込むといった落下傘イベントにするのではなく、このように開催地域・場所の皆さんが自分たちのイベントとして企画運営に参加してくださることで、より濃い内容で、より多くの方々にキャッチボールの楽しさを味わっていただくイベントにすることができます。野球には人と人とをつなぐ特別なチカラがある、私たちはこれからも、そんな野球のチカラを信じながら、キャッチボールや野球の楽しさ、素晴らしさを広めていく活動をしていきたいと思います。
(ブログに開催写真をアップしますので、ぜひそちらもご覧になってください)