【きっかけ】
日本野球機構は、2000年4月から3年間もの間、ゲームに関する肖像等の利用を特定のゲーム会社1社に独占させるとの契約を結んでしまいました。
選手会は、このような野球ゲームでの肖像の使用を1社に独占させるという、肖像権管理方法の根本的な変更について、球団側が選手側に対して承諾を求めるどころか通知すらすることなく行ったことに少なからぬ不信感を抱きました。
また、選手会は、そのような「1社独占契約」は、これまで複数のゲーム会社が魅力あふれるゲームを市場に出すために競争を重ね、それによってプロ野球ゲームの質を向上させてきたという事実に反して、特定のゲーム会社のみにプロ野球ゲームを独占させるという、プロ野球ファンにとっても背信的な行為であると判断いたしました。このような独占契約は、プロ野球のファン離れを招くことになり、球界全体の将来に大きく影響することになります。選手会が行った調査によって、現にあるゲーム会社が、ゲームの販売が可能な状態であったにもかかわらず、長期にわたって、ゲームの販売ができなかったという事実も明らかになりました。また中にはそのような「1社独占契約」のために、今後のプロ野球ゲームの開発そのものを断念することを検討している会社もありました。それも無理もないでしょう。自分のライバル会社である他のゲーム会社から許諾を受けなければ、世の中に自社が開発したゲームを出すことができないのですから。
また、日本野球機構は3年間もの長期にわたって契約してしまいましたが、少なくとも複数年契約を締結している選手はほんの一握りですから、まだ契約もしていない選手の権利も処分してしまったことになります。そのようなことが有効といえるかは、はなはだ疑問です。 |