球界構造改革

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【 5.肖像権問題について】
◆ 5.1 選手の肖像、氏名などを商品そのものに使う場合(いわゆる「商品化」)

■2002年8月、選手会は日本野球機構を訴えました
【きっかけ】
日本野球機構は、2000年4月から3年間もの間、ゲームに関する肖像等の利用を特定のゲーム会社1社に独占させるとの契約を結んでしまいました。
選手会は、このような野球ゲームでの肖像の使用を1社に独占させるという、肖像権管理方法の根本的な変更について、球団側が選手側に対して承諾を求めるどころか通知すらすることなく行ったことに少なからぬ不信感を抱きました。
また、選手会は、そのような「1社独占契約」は、これまで複数のゲーム会社が魅力あふれるゲームを市場に出すために競争を重ね、それによってプロ野球ゲームの質を向上させてきたという事実に反して、特定のゲーム会社のみにプロ野球ゲームを独占させるという、プロ野球ファンにとっても背信的な行為であると判断いたしました。このような独占契約は、プロ野球のファン離れを招くことになり、球界全体の将来に大きく影響することになります。選手会が行った調査によって、現にあるゲーム会社が、ゲームの販売が可能な状態であったにもかかわらず、長期にわたって、ゲームの販売ができなかったという事実も明らかになりました。また中にはそのような「1社独占契約」のために、今後のプロ野球ゲームの開発そのものを断念することを検討している会社もありました。それも無理もないでしょう。自分のライバル会社である他のゲーム会社から許諾を受けなければ、世の中に自社が開発したゲームを出すことができないのですから。
また、日本野球機構は3年間もの長期にわたって契約してしまいましたが、少なくとも複数年契約を締結している選手はほんの一握りですから、まだ契約もしていない選手の権利も処分してしまったことになります。そのようなことが有効といえるかは、はなはだ疑問です。
【話し合い】
その後、選手会は、この1社独占状態による弊害を除去するよう日本野球機構と長い間話し合いを続けました。選手会は、日本野球機構に対して、選手の肖像や氏名などに関する権利は選手会が、球団の名称やマーク、ユニフォームなどに関する権利は球団がそれぞれライセンスして、双方が魅力的な商品を作り提案しあって相互のライセンスをし合う対等な体制を作りましょうと提案し続けましたが、これが受け入れられることもありませんでした。

選手会が目指すライセンス体制

【結局】
このように2000年末から2002年8月までの2年近くにわたる長期の話し合いにもかかわらず、状況はほとんど変化しませんでした。また将来にわたって球団と選手とが協力し合った活発かつスムーズなライセンス体制が築かれる兆しもありませんでした。そのため、12球団の選手会でそれぞれ話し合った結果、選手会として日本野球機構に対して訴訟を提起せざるを得ないと判断し、2002年8月26日、東京地方裁判所に訴えを提起いたしました。
【現状】
日本野球機構は、独占の弊害は全くなかったと全面的に選手会の主張を否定する主張をしております。
また選手の権利の帰属についても、統一契約書16条によって球団に属していると主張しており、理論的な事項が争点となって、現在、最高裁判所において、係争が続いております。
 既に申し上げたとおり、選手会は、現在、選手の肖像権に関して今日本野球機構と訴訟状態にありますが、そのきっかけとなったのは、まさにこの「独占契約」でした。選手会は訴訟によらない解決をしようと訴訟を起こすまでの2年近くもの間球団側と交渉を続け、話し合いの席で「独占契約の弊害」を取り除くよう主張してきましたが、日本野球機構は「独占契約の弊害はない」の一点張りで選手会の主張は全く受け入れられませんでした。
 選手会が目指しているのは、球団と選手がともに積極的にライセンスを出していって、市場にもっと魅力的な商品を増やして野球界を活性化させていこうということです。
 幸い、独占契約は、2003年3月で終了しましたが、未だに日本のプロ野球界では、多種多様な商品に対して許諾を出していくという体制ができあがっていません。今回、公正取引委員会は、日本野球機構にも独禁法上の問題に注意するようにとの要請も行っていますが、これが、今後日本プロ野球界がファンの要望に沿った形で発展していくための架け橋となることを選手会は期待しています。
 選手会は、今後も、ファンのみなさんの声を聞きながら、ファンのみなさんに、プロ野球を少しでも身近に感じてもらえるよう、魅力的な商品に対する積極的なライセンス活動を行っていくとともに、野球機構に対しても、さまざまなプロ野球関連商品を世に出せるような体制作りを求めて活動してきたいと思っています。
◆ 5.1 選手の肖像、氏名などを商品そのものに使う場合(いわゆる「商品化」)
  • 従前の状況
  • なぜ問題? ここが問題! / 選手会を通じた選手の権利の自主管理がスタート
  • 選手会が管理することが正しい理由〜肖像権は選手のもの? それとも球団のもの?
  • 2002年8月、選手会は日本野球機構を訴えました

  • ◆ 5.2 選手が商品の広告に関与する場合 (いわゆる「CM」など)
  • 現状
  • なぜ問題? ここが問題!
  • 選手会の考え
  • フェイス社玩具菓子問題について