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ベースボール・マガジン社のご好意により、週刊ベースボール12月25日号掲載の『古田敦也緊急独占インタビュー』を掲載することにいたしました。



――来季公式戦の増加に関する問題で、今後の機構側の対応によっては、"可能性"として公式戦の時限ストライキ(1試合ボイコット)も辞さないということが、12月5日の選手会総会で決議されました。これには、機構側に対する選手会側の強い意志表示、もっと言えば不満が感じられ、そこまでの決意、覚悟を持って臨んでいるのかと、改めて驚かされる次第です。選手会内部では、今までにないほど、そういった機運が高まっているということなのでしょうか。

古田 そう思ってもらっていいと思います。これまでなかったかどうかは別として、高まっていると言うか、非常に団結しているなと思いますね。

――140試合制に対して、選手会が受け入れる条件として最初に提示した5項目は、選手の待遇改善に関することですね。今回、新提案として決議したセ・パの交流試合を含む142試合制は、ファンの声を反映させた、球界発展に関わる改革案だと思います。実現すれば非常に夢のあることには間違いないのですが、ただ、それを条件として出したことは賛否両論分かれるところではないでしょうか。

古田 別に条件として出しているわけではなく、実は交流試合というのは最初の時点で要望してるんですよね。140試合の話が出たときに、5試合増やすことに意味がないとは言いませんけど、そんなに価値があるとはなかなか思いにくい。どうせやるなら交流試合なり、違った形でやってみてはどうか、という話をしたんですが、時期尚早ということだった。130試合から135試合になるときも暫定的という形で増やし、また今度は140試合に変わるということが当たり前のように進んで行く。機構の方は、ファンのためとよく仰られるんですけど、本当にそういうことなのかと。我々もファンのため、球界のためということでしたら協力させて頂きますが、今一つ見えないところがあって、条件付きの同意という形でやって行こうと思ったんですけれども、実際は一部回答されただけで、それ以外はないがしろにされている。なし崩し的にこのまま進んでゆくというのは、いい形だとは思えません。ファンの声を聞くと、交流試合を見たいということが多かったので、それならそういうものを入れて試合を増やすのは選手みんなも納得してやると。我々が新しく提案したのは、実際に7試合増えることになるんですが、それが条件ということではなくて、我々もこういうことは用意してるし、どちらかと言えばやりたいと思ってるので、それを代替案というか、違った形で発表させてもらったということです。

――機構、経営サイドの反応の中には、交流試合の実施は経営権にかかわる問題で、選手会側がそこまで踏み込んで言うべきことではないという見解もあるようですが、いかがですか。

古田 いろんな意味で解釈の違いはあるかもしれませんが、その問題があるからできないと言われれば、できないのかもしれないですよね。我々は協力する用意があるということで、どうしてもやらなければとは言ってないわけですが、ただし、140試合に増やす、つまり稼動条件を変えるというのは、もともと野球協約で特別委員会を開かなければいけないものですし、選手の同意がいるという約束だったのに、こういうことが勝手に進むという事態には我々も黙っているわけにはいきません。まあ、我々の姿勢なり考え方を示したという意味では、意義はあったとは思いますし、142試合でも交流試合が入るんだったら、選手も同意しているということです。僕は一応交渉役に立ってますが、たくさんの選手の声を集めてやっていますから、選手たちが納得できるようないいものを作っていかなければならないと思っています。

――整理すると、条件付きの5項目は要求事項であり、交流試合を含む142試合制に関しては提案、希望している、ということですね。

古田 ええ、そう思ってもらっていいです。

――その上で、ファンが一番気になっているのは、いわゆるストライキ、ボイコットの問題だと思います。今後、機構側との話し合いに進展が見られない場合、最終手段としてありうるということですが、メジャー・リーグでは労使紛争によるストライキで一時深刻なファン離れが起こりました。正直それが心配です……。

古田 記者の方は、こうしたらどうするんですか? ああしたらどうするんですか? って、とにかく矢継ぎ早に聞かれますからね。その中で、最終的にはどうするんですか? って聞かれて、出てきた言葉であって、それ以来言葉が一人歩きしてしまった感があります。もちろん我々が望んでいるのは、話し合いの場を持ちましょうということです。これまで何ヵ月に1回か開かれた選手関係委員会の中でも焦点は代理人問題の話ばかりで、これも最後のときなんて6時間話し合って、ほかの話が一切出来ませんでした。我々は文書で提出しているにも関わらず、それを回答して頂けないばかりか、勝手に日程がどんどん決まっていってしまう。それではダメだと、まあ、そんな経緯から出てきたというわけです。

――そうすると、今後の話し合いを待つしかないですね。

古田 そうですね。新聞報道ばかりが先走って、お互いに言った、言わないという話になってしまっているので、そういうことは抜きにしてね。まあ、とにかく今度会議を召集していただけるということなので。

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