JPBPAの活動について

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■第4回「プロ野球の明日を考える会」


青島   金子さん、大ファンの阪神タイガースが、今年はものすごい選手の補強をしましたけど。

金子   読売巨人軍みたいなことをやってますよね。

青島   その選手の移籍というあたりをサッカー界と比べて考えた時に、どうでしょうか。日本ではフリーエージェントの権利を獲得するまでに、ルール上9年。逆指名で入った選手は10年かかる。しかも登録の日数など、細かく言えばいろいろと条件があるわけですけれども。年齢では、平均が31.3歳ですか。このあたりでフリーエージェントの資格を獲得する。このへんはプロ野球の活性化についてはどう思いますか。

金子   今、セ・リーグからパ・リーグへの移籍って起こりにくいじゃないですか。球団の上の人が決める以外は。自分で行きたいっていう人がいない。セ・リーグとパ・リーグが平等の環境にあるのであれば、とてもいいと思うのですが。反対なさっている方もいらっしゃいますよね。おそらく、読売巨人軍に、セ・リーグに人気が集中しちゃうじゃないかということですよね。ちょっと話が逸れちゃうんですけど、小宮山さんがおっしゃったGMの存在、これは日本のプロ野球、なんとかしなければ。それからサッカーもなんとかしなければいけないと思いますね。プロスポーツというのは、球団経営のプロでない人間にコントロールされているわけですよ。ですから、沖縄のほう(かりゆし、サッカーの九州リーグ所属クラブチーム)で、20人中19人退団。メチャクチャなことが起きてしまう。切られる側の選手は必ず言います。ずいぶん前に、江本(孟紀、元阪神タイガース、参議院議員)さんがおっしゃったことと同じですよね。「フロントがアホだから」(江本発言は「ベンチがアホやから」)。この現状って、何も変わっていないんですよ。日本のスポーツが国際競争力を持つため、それからファンに集まってもらうためのひとつの道は、スポーツのプロをつくる。プロスポーツ選手ではなく、球団経営のプロをつくること。もし球団経営のプロをつくるのに時間がかかるのであれば、これは古田さんにお伺いしたいんですけど、FAの時に将来球団経営に携わらせてくれというのは、条件では出せませんか。古田さんはこうして選手会をやっているじゃないですか。引退したら、球団側からすればうるさいのがおらんようになったで終わりですよね。そうすると、学校のなかでとりあえず問題児が入ってきたけど、卒業したら静かになるから今は黙っておこうという先生と同じになっちゃうと思うんですよね、球団側からすると。

古田   一緒かな?

金子   プロ野球選手のなかから、Jリーグの選手のなかから、引退後の球団経営を目指す人が出てきてもらいたい。

古田   そうですね。それこそ玉木さんがおっしゃってましたけど、理念というものをしっかり持って、野球というものをもっと純粋に考えられる人が出てしかるべきだと思います。どうしてもやっぱり企業主が、球界のレベルアップというよりは自分たちの球団のほうが先となっていますから。

金子   そういう意味では古田さん、ヤクルトスワローズも当然好きだと思いますけど、大前提として野球が好きなわけじゃないですか。岩本さんも、まず野球が好きなわけですよね。僕は阪神タイガース・ファンですけど、阪神の球団社長は、野球と阪神電鉄、どちらが好きなんだろうと考えると迷ってしまうわけですよ。で、そういう人たちが選手の運命を決めている状況というのは、今世紀中に壊さなければいけないと思いますし、そのためには選手出身の球団オーナーに出てきてほしいんですよね。リプケン(カル、元ボルチモア・オリオールズ)が今小さな球団を持っているじゃないですか。そういうケースが、早く日本でも出てきてほしいなと。この間、トヨタカップがありました。レアル・マドリッドだけが大物が集まっていて、試合に出られない選手もいっぱいいるわけですよ。通常であれば、絶対に内紛が起こるところなんですけど、ゼネラルマネージャーが、元スターなんですよね。ですから選手たちには、球団のトップが自分たちの気持ち、立場を理解してくれてるという思いがあるわけですよ。プロ野球の更改のたびに、必ずぶんむくれる人って出てきてしまうじゃないですか。多過ぎると思うんですよ。これは、自分の仕事が正当に評価されていないという思いが根底にあるからだと思うんですよね。ですから、選手たちが評価される、納得がいくシステムを選手会で考えていただきたいというのが理想なんですけど。

古田   移籍に関しては、やはりいろいろな選手から意見を聞いています。ドラフト制度とリンクする話なんですけど、逆指名というんですか、自由獲得枠ということで、アマチュアがプロに入る時に、相当の額のお金が動いているということがありまして。それよりもやはりプロに入って活躍すれば、移籍の自由があるというようにしたい。今はフリーエージェントの資格獲得が遅いんですが。結局、フリーエージェントマーケットに出る人間が少な過ぎて、それこそお金を持っているチームがすごい額のお金を出して獲得するという形でしか成立しなくなっているんですけれども。なんとかFA取得年数を短くして、条件を緩和する形で、たくさんの人間がマーケットに出るようになれば、移籍が活発化するようになると思うんで、それは一応主張しております。アイツが他のチームに行ったらどうなるのか、自分の応援しているチームにコイツが入ってきたら強くなるんじゃないかといった見方のほうが、健全なんじゃないかなと思ってます。そういうことも主張したりしているんですけど、現実なかなか進まないというのがありまして。ここにお集まりのみなさん、応援していただきたいと思うんですけど。

金子   先程アンケートで、「交流試合が見たい」というのが、一部の意見として片づけられてしまうとおっしゃってましたよね。

古田  はい。

金子  アンケートというのは、分母ぶんの分子じゃないですか。例えば署名という形で分母を大きくしては。これだけの数が集まってますよというのを見せれば、変わりませんか。

古田   そうですね。

金子   今、いらっしゃっている方なら署名に賛成してくださる方もいらっしゃるでしょうし。ファンの口こみで、とにかくプロ野球のシステムを変えていこう、そのために署名をと。きちんとした形で分母を提示すれば、変わりませんかね。

古田   そうですね。

岩本   それ、僕が言ったんですよ。いろいろ問題が出てきて、「じゃあ、わかりました。ほんならファンの方は何を望んでいるのか、世論で調査しましょ」って言ったら、プッと黙って。プッと他の話題にいったんですよ。

金子   それは球団側との話で。

岩本   そうそう。例えば、「外国人をこれぐらい入れたほうがいいんちゃうか」といった主張もあるわけですよ。でも選手側はこうなんですよという考えがあって、対立しますよね。「そうしたら、ファンの人は何を望んでいるのか、項目立てて世論調査しましょか」って言ったら、プッとひっこんで、「ほんで、次の件なんですけど」って。それ以上僕は発言しなかったんですけど。選手会側は、お客さんの意見を尊重したいなって思っているんですよ。で、ちょっとずつ歩んでるんです。

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