JPBPAの活動について

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■第4回「プロ野球の明日を考える会」

プロ野球に対して造詣の深い各界の方々や、日本人メジャーリーガーなどにお集まりいただいて、今岐路に立たされている日本のプロ野球の将来について貴重なご意見をいただき、選手会の活動はもちろん、まさに「プロ野球の明日」のために役立つ議論を行うという趣旨のもと、1999年から始まったこの会でしたが、2002年12月4日に、その第4回目が開催されました。
もっとファンの方に喜んでいただけるような工夫を! と考え、今回は初めて一般に公開いたしました。途中、会場のファンの方々の意見も伺いながら、「どうする今後のプロ野球!?」 をテーマとし興行としての試合形式 (交流試合、プレーオフ、国際試合など)、選手の流動性 (移籍、ドラフトなど)、地域性、ファンサービスなどについて話し合われました。
ファンと一緒に日本のプロ野球の明日を考える有意義な会となりました。

日時: 2002年12月4日 
出席者: 青 島 健 太 氏 (スポーツキャスター)
金 子 達 仁 氏 (スポーツライター)
小 宮 山 悟 氏 (メジャーリーガー)
玉 木 正 之 氏 (スポーツジャーナリスト)
鳥 越 俊 太 郎 氏 (キャスター)
選 手: 古 田 敦 也 (ヤクルトスワローズ)
岩 本 勉(日本ハムファイターズ)



青島   みなさん、こんばんは。雨が降って足元が悪いなか、たくさんお集まりいただきましてありがとうございます。第4回になります「プロ野球の明日を考える会」。プロ野球選手会主催でお送りしていきたいと思います。本日、司会進行役を務めさせていただきます、青島でございます。よろしくお願いいたします。それでは、すばらしい方々にお集まりいただました。さっそくお呼びしたいと思います。まずは本日の主催者であります、日本プロ野球選手会会長、古田敦也(ヤクルトスワローズ)選手です。続きまして、日本ハムファイターズ選手会会長、岩本勉選手です。パネラーの方々をご紹介させていただきます。キャスター、ジャーナリストとしてご活躍です。鳥越俊太郎さんです。スポーツライター、もちろんテレビでもおなじみです、玉木正之さんです。続きまして、こちらの方もみなさんご存じです。スポーツライターの金子達仁さんです。そしてもうひと方、メジャーリーガー、小宮山悟選手です。さあ、今日ご出演のみなさまにご登場いただきました。改めて、このメンバーで進めさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

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青島  私がヤクルトスワローズに入団したのは1985年で、思えば今から20年ほど前になってしまいますが。この20年の間に、私が見てきた限りでも、プロ野球は本当にいろいろなことが変わってきました。そして、ここ最近は、小宮山選手のようにメジャーリーグに挑戦する選手が出てきています。オリンピックをはじめとした国際大会にも、プロ野球選手も参加するような時代で、私が野球をやっていた頃には考えられなかったような出来事が起こっているわけです。ひと言で言うと、プロ野球は大きな転換期を迎えています。そのなかで、いろいろと考えるべきことがあると思います。今日は、パネラーのみなさんからアイディア、あるいはご指摘をいただきながら、選手会の方々には答えられるところは答えていただき、プロ野球を活気ある、より多くの人たちに楽しんでもらうためにはどうしたらいいのか考えていきたいと思っております。さて、この会を始めるにあたりまして、今日は4回目なんですが、実は今までは公開という形ではなかったのですが、今回から公開でやることになりました。なぜ、公開の形にしたのか、ご挨拶も含めて、古田会長からお話を伺おうと思います。よろしくお願いします。

古田   よろしくお願いします。「プロ野球が危機だ」と数年前から言われておりまして、入場者数が減ったとか、視聴率が下がったんじゃないかとか、いろいろとご指摘をいただいております。我々選手の立場から、本当にそれほど危機なのか、また、どういうことをすればファンの方々に喜んでいただけるのか、そういう主旨でいろいろと活動をしてまいりました。その活動の一環として日本の球界以外の方、例えばスポーツライターの方、ジャーナリストの方、メジャーリーガーの方、今日もいらっしゃっていますけど、いろいろな方々から意見をお伺いして反映させてきたつもりです。選手会としましては、ホームページを立ち上げたり、とにかく広くファンのみなさんの意見を参考にさせていただきながらやってきました。そこで、第4回目を迎えまして、この会もみなさんに聞いていただいたほうがいいんじゃないかということになりまして、今回こういうことになりました。様々なテーマがありますけれども、みなさんと一緒に、また我々選手にできることは何なのか、ご指導していただければありがたいと思います。今日はどうぞよろしくお願いします。

会場   拍手

青島   会長自ら司会をやるんでは会も進めにくいということで、私が進行をやらせていただくことになりました。もちろん、進行をやらせていただきますが、パネラーとしても参加させていただければと思います。すでに硬い雰囲気になっていますけど、これだけお集まりいただいて、公開でやるということですので、もちろん議論は真剣に進めていきたいと思いますけど、少し力を抜いて、ざっくばらんに忌憚なく進めさせていただきたいと思います。さて、今日はお集まりのみなさんに、事前にアンケートにお答えいただきました。貴重なデータが出ております。順次、私のほうでご説明させていただきます。何項目かありますが、まず最初に「今、プロ野球の危機だと思いますか」という質問をさせていただきました。多くの回答をいただいたんですが、75%の方が「はい」という答えで、16%の方が「いいえ」、9%の方が「わからない」。75%の方が、なんらかの形で「プロ野球の危機だ。しっかりしなきゃいけないんじゃないか。頑張らなきゃいけないんじゃないか」という思いでいらっしゃるようです。今日お集まりのパネラーのみなさまも、いろいろなところで、そうお感じになっていると思います。では、ご挨拶がてら、プロ野球のどんなところが気になっているのか、あるいはもっともっとこんなところを頑張ってもらいたい、達成するにはこんなことをしたらいいんじゃないか、などなど何でも構いませんので、時間は気にせず、順にお願いします。それでは席の順に、鳥越さんから口火を切っていただきましょうか。お願いします。

鳥越   席の順というか、年の順かなと思いましたけれども。こう見えても、ここでは私が一番年長だと思います。私は1940年の生まれなので。こうやってみると、みなさんはスポーツやプロ野球に関わりがあったり、メジャーリーガーであるわけでして、私だけ、“スポーツ”という肩書が何もついていなくて。でも1946年、小学校に入って以来、バリバリのプロ野球ファンです。今日はファン代表みたいな形で、ここにいさせていただきたいと思います。では、少し話をさせていただきますが、小学校の頃は、野球部に入っておりました。あの頃は娯楽というと、野球をするか、映画を観に行くかしかなかったんですね。三益愛子(女優)の「母」ものとか……誰も反応しない。すみません。まあ、そういう頃から野球をやっていて、映画館に行くと「日米ニュース」というのをやっていてそこで野球のシーンが出てきた。私は九州・福岡の生まれですから、まわりは西鉄ライオンズのファンと読売巨人軍ファンのふたつに色分けされていたんですが、私はなぜか、国鉄スワローズのファンだった。金田(正一、元国鉄スワローズ、元読売ジャイアンツ、元ロッテ・オリオンズ監督)選手のファン。現在のヤクルトスワーズにつながる流れをずっと応援していたわけです。そういうことで、プロ野球にはずっと関心を持って、テレビの番組では何回も特集を組んだり、ヤクルトスワローズのキャンプ地・ユマや阪神タイガースのキャンプ地の安芸にも行ったことがあります。まず、こういう話をさせてもらいたいと思います。1991年にソビエト連邦が崩壊する前、シベリアに行こうとモスクワから飛行機に乗った時のことですが、給油のために地方の飛行場に降りました。しばらく待たされるわけですよね。止まって、まだみんな席に座っていましたが、コックピットがパッと開いて、パイロットと副パイロットがモスクワで買ってきたものを入れた大きな袋を持って出てきた。彼らが出ていって、やっとお客様というか、乗客の番になったんです。その時に「なるほど、ソ連には、社会主義の国には、お客様という概念がないんだな」と。全部国営ですから、お客様にサービスをするという概念がない。日本の航空会社の場合は、まずは乗客を出して、それからクルーが出ますよね。私は何を言いたいかというと、つまり、この市場経済の中で、全てのことは需要と供給、つまりお客様あってのものだと思っているのね。ところが、日本のプロ野球を見ていると、お客さんのことをあんまり考えていないんじゃないかということが多々あります。例えば、あまりにも試合時間が長い。だから一番いいところで、必ずテレビ中継が終わってしまう。「さあ、9回だ。ピンチになって、一発逆転があるかもしれない」って思ったら、「では、結果は11時のニュースで」って。そりゃあないんじゃない? お客さんのことを全く無視してるんじゃない。まあ、テレビ局の問題でもあるんだけど。ひとつひとつ考えていくと、選手はもとよりプロ野球のコミッショナーをはじめバックにいるスタッフの方々も含めて、日本はアメリカに比べると、お客様があってプロ野球が成り立っているということを感じている人が不足しているんじゃないかなという思いがずっとありました。今日はいい機会なんで、率直に、みなさんの前で発言させていただきます。具体的にはまた後で。

青島   全体を串刺しにするような話であるかと思います。個々のお話は、また後でお伺いしたいと思います。続いては、玉木さん、よろしくお願いします。

玉木   玉木正之です。よろしくお願いします。単刀直入に爆弾発言をさせてもらいます。敵は“ナベツネ”(渡辺恒雄、読売巨人軍オーナー、読売新聞社社長)です。

会場   拍手

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